tabako

※タイトル修正しました!

743: おさかなくわえた名無しさん 04/01/21 12:20 ID:LuPXKbSU
スケールの小さい話で済まんけどさ、
全国的に有名な温泉地で、
その地域でも
特に泉質の良い温泉浴場があるんです。

ガラガラと戸を引いて浴室に入ったとたん、
何か花のような湯の香りに包まれ、
少し熱めの源泉は心なしか
ぬるりと身体にまとわりつき、
肌が湯熱を感じるのではなく、
こう、身体の芯を暖めてくれる、
それを実感する名湯があるのです。

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建物は大正時代の建築なので、
ハッキリ言ってボロです。
汚いです。
シャワーもありません。

しかし、地元の人でいつも賑わっています。
その温泉にですね、
いつも来る地元民なんですが、
湯船でタバコ吸うオヤジがいるんですよ。

どんなヘビースモーカーか知らんけど
入浴中くらい我慢すればいいじゃないですか。
我物顔で臭い煙まき散らして、
排水溝に投げ捨てて帰ってくんです。

もちろん管理人に
苦情を言ったこともあるんですが、

「あぁ、あの人は昔っからそうなんですよね」
で終わり。

本当に迷惑で、
運悪く一緒になるたび
イライライライラしてました。

そんなある日、
運悪く私とそのオヤジの2人で入浴中、
オヤジはもちろんタバコを持っていましたが、
見知らぬ観光客らしき男性が
ガラガラと引き戸を開けて入ってきました。
745: おさかなくわえた名無しさん 04/01/21 12:51 ID:LuPXKbSU
その男性は、
引き戸を開けて入ったとたん正面の奥から
自分に正対する形で湯船に浸かり、
タバコを吸っているオヤジに気づいたはずです。
そして、オヤジを正面とすると
私は左辺にいたのですが、
私に一瞥して、そして湯船に入ってきました。
オヤジと向かい合う形です。

そして、しばらくすると立ち上がり、
「いいですか」
と言いながら、
左手で私の背後にあるガラス戸を
半分くらい開けました。
もちろん煙が嫌だからです。

私は異存無かったのですが、
では何故自分がそうしなかったのかというと、
外は真冬でものすごい寒さだったからです。

するとオヤジが口を開きました。

オヤジ
「おう!だめだよ兄ちゃん、
 さみいから。閉めてくれ。」

男性
「え?あ、じゃ少しだけ
 開けといていいですか?このくらい」

男性はガラス戸を少し戻しました。

オヤジ
「だからダメだって言ってんだよ。
 おめえ、寒くて出らんなくなるだろうが。
 勝手なことすんじゃねえよ」
749: おさかなくわえた名無しさん 04/01/21 13:04 ID:LuPXKbSU
男性
「あの、じゃ閉めますけど、
 ここって禁煙ですよね。
 タバコの方も、いいですか?」

オヤジ
「あ?どこに禁煙だって書いてあんだよ。
 灰皿だって置いてあんじゃねえか」

男性
「灰皿が置いてあるのは脱衣所じゃないですか。
 吸うんならあがって脱衣所で吸って下さいよ。
 はっきり言って迷惑なんですよ」

オヤジ、迷惑と言われて激昂しましたね。

「なんだコラ!迷惑はてめえの方じゃねえか!
 よそもんのクセに
 ここででけえツラすんじゃねえよ
 バカヤロウ!」

と怒鳴るやいなやタバコを
男性の方に投げつけましたよ。
783: おさかなくわえた名無しさん 04/01/21 14:07 ID:LuPXKbSU
火のついたタバコは
男性の横顔をかすめて戸口の方に転がり、
濡れて消えました。

怒りの収まらないオヤジは
ザバアッと立ち上がると、

「ヨソもんがコラ!
 偉そうにすんじゃねえよこの野郎。
 文句あんならなぁ、
 先出てっからいつでも来いや」

と凄み、
湯船から出ると
脱衣所へズカズカと歩いていきました。

私はもうビックリするやら怖いやらで、
あ然としつつ男性の方を見ると、
ウンザリしたような表情で聞いてきました。

「嫌ですねぇ。いつもいる人なんですか?」

「ええ。昔からああで、
 誰も文句言えないんです」

男性は、ふうんと発するなり

「そんじゃちょっと言ってきますよ」
と立ち上がって湯船を出、
タオルを腰に巻いて
脱衣所の方へ向き直りました。
792: おさかなくわえた名無しさん 04/01/21 14:18 ID:LuPXKbSU
私はもう、本当にビックリしましてね、
たまげました。

やっと収まったのに
わざわざ文句を言いに行く男性に、
ではなく、
その男性が振り向いたとき
背中一面に昇り龍が彫ってあったからです。
798: おさかなくわえた名無しさん 04/01/21 14:23 ID:LuPXKbSU
脱衣所にいたオヤジは、
男性が湯船から立ち上がった時点で、
背中に躍る見事な昇り龍が目に入った訳です。

男性はオヤジが投げたタバコを拾うと
そのまま脱衣所に出て

「おう、捨ててこい」と放りました。

オヤジはガクガクブルブルです。
怯えたように男性を見上げながらタバコを拾うと、
男性は
「なぁ、俺は確かにヨソもんだけどよ、
 間違ったことは言ってねえつもりだぜ。
 おめえこれからも人様に
 迷惑かけ続けるつもりか?
 それとも湯船じゃタバコ吸うの止めるか?」

「すみませんでした。
 風呂の中じゃもう吸いません」

「そうかい。
 そんなら俺も火ィ点いた
 タバコ投げつけられたのは堪えといたるわ。
 あの兄ちゃんが証人だぜ、な」

オヤジはこっちを見てから、
小声でハイと頷きました。

男性は
「よし。そんじゃそういうことで。
 頼みましたよ」
と言って風呂場に戻ってきました。

それからはほとんど話をしませんでしたが、
あ然とするやらスーッとするやらの体験でした。
799: おさかなくわえた名無しさん 04/01/21 14:23 ID:tIw/50f7
(゚Д゚≡゚Д゚)エッ?オワリ??
801: おさかなくわえた名無しさん 04/01/21 14:25 ID:Xk5Jtksx
・・・んなんじゃそら。
珍力団の営業活動じゃねえか。
806: おさかなくわえた名無しさん 04/01/21 14:30 ID:HGPzBTrX
あんなにひっぱったことを目をつぶれば
割といい話だと思うが。
タバコおやじはちゃんと約束守ってんの?

引用元:胸がスーッとする武勇伝を聞かせて下さい!
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/kankon/1071705866/


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