kao

353: おさかなくわえた名無しさん 2007/03/30(金) 19:08:14 ID:yIATejNP
 半年程前、高校での部活の前の時間、1年の俺は、使用する体育館の
モップがけを行っていた。
 他にも1年の部員は居たが、先輩太田からのイジメが酷く、結局俺と
川端の二人しか残らなかった。



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 川端は生徒会の役員もしているので、たいてい遅れてくる。

 その日、なぜか知らないが、先輩太田が早めの時間に体育館に入って
くるのが見えた。俺は素早く備品置き場に隠れ、「早く先輩方全員来ない
かなぁ」と思っていると、太田は体育館の入り口からすぐ横にある、体育教師
用の職員室へ入っていこうとするのが見えた。

 なんだかよく分からないが「チャンス」と思った俺は、わりかし肩には自信が
あったので、素早く隣のバレーボール部のボールを掴み、そこへ向けて
スローイング。素早くまた隠れて、陰から様子を見ていると、ボールは吸い
込まれるように太田へ向かって飛んでいった。
 そして、丁度、太田が体育教師用職員室のドアを空けて入った所で、奴の
頭にヒットした。と次の瞬間、自動的に閉まるようになっている職員室のドアが
閉まり、ドンガラガシャーンと音がして、多分奴がすっころんだか、ボールが
弾かれて職員室で暴れたんだろう。先生方の罵声が聞こえてきた。

 俺は体育館に誰も居ない事を確認して、素早く体育館横の扉から外へ
脱出した。心の中でガッツポーズをしながら。ちょっとスッとした。

 そしてその足で、川端の居る生徒会室に行った。川端は部活に行く準備を
している所だったので、一緒に体育館へ向かいながら、さっきあった話を
した。そしたら頭の良い川端は、「太田がキレて職員室へカチコんだ、って
話にしよう。それとなくマジメな先輩とか、先生とかに言っておくわ」と言う。

 普段から素行の悪かった太田は、多分回りの人間に信用もされなかったん
だろう。だんだん部活には来なくなって、とうとう部活を辞めた。
 持つべきものはとっさの判断力と、頭の良い友人だと思った。

引用元:胸がスーッとする武勇伝を聞かせて下さい!(50)
http://life8.2ch.net/test/read.cgi/kankon/1174697211/


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